ミヤログ. 写真機材と画像編集ブログ

名古屋在住フォトグラファーミヤタショウタのカメラや写真について考えるブログ。撮影内容や撮影機材について書いてます!

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ライブフォトグラファーのレンズの選び方

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おはようございます!昨日のカメラの選び方に引き続き、今日はレンズの選び方です!
あくまでも私見を多分に含みますので参考程度に聞いてください。

まずはレンズの性能の見方レンズを選ぼうにもレンズスペックの意味が分からなければ選びようがありません。

各社表記の仕方に微妙な違いはあれど基本的には同じです。例えばこのレンズの場合

 

 
Canon 標準ズームレンズ EF24-70mm F4 L IS USM フルサイズ対応
Canon EF24-70mm F4 L IS USM 
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メーカー / レンズの種類 / 画角 / F値 / ブランド / 手振れ補正 / AFモーター

といった感じです。

メーカー
これは説明不要ですね。レンズを作っている会社の名前です。
有名どころ以外にもSIGMAやTAMRONなどのメーカーもあります。

レンズフォーマット
昨日のブログでも書いたように一眼レフカメラにはAPS-Cとフルサイズのセンサーがあります。
そのセンサーによって対応するレンズが違います。
よってAPS-C専用なのか、フルサイズ対応なのかの表記です。
詳しくは後で。

画角
レンズのスペックで一番大事なところですね。
写真に写る画角を指します。
◯◯mmと聞いてもパッとしないかもしれませんがこれを理解しないことには選びようがないので覚えましょう。

F値
画角の次に大事なスペックですね。
レンズの明るさを指します。
F値が小さければ小さいほど明るいレンズです。
これも大事なので覚えましょう。

ブランド
このレンズの場合「L」がそれにあたります。
CanonのLレンズといえば赤いリングが目印の高級レンズです。
光学性能や、防塵防滴性能など妥協無しでつくられたレンズにあたります。

手振れ補正
文字通り手振れ補正です。
Canon → IS (Image Stabilizer)
Nikon → VR (Vibration Reduction)
SIGMA → OS (Optical Stabilizer)
など各社独自の表記をしています。

AFモーター
AFを駆動させるモーターの種類です。
今は静粛性、駆動性に優れる超音波モーター(USM等)が主流ですが、STMなどのモーター駆動もあります。

そのほかにも色々独自の機能や表記もありますが、そこまで話すと長くなるのでとりあえず、

画角、F値についてお話しします!

画角について

上記のレンズだと
24-70mmの部分です。

画角とは写真に写る角度のことです。
小さくなればなるほど広く写り、大きくなればなるほど遠くのものをアップで写せます。

ワイド端24mm作例、オムツをした愛犬です。
テレ端70mm作例、全く同じ位置から撮りました。

このように写真に写る範囲が変わります。
レンズはそれぞれ画角によって超広角、広角、標準、中望遠、望遠、超望遠などと呼ばれます。
上記の画角のレンズは一般的に標準ズームと呼ばれます。

写真は足を使って撮るのは当然なのですが、やはりどうしても近づけない、どうしても引けない時や、そもそも被写体が遠い場合、大きい場合などどうしようもない場合も多いので画角は重要です。

上記のズームレンズ以外に24mmなど一つの数字しか書いていないレンズを単焦点レンズと言います。
単焦点レンズについてはまた後で。

F値について

F値はレンズの明るさを表す数値です。
上記のようにF4など、1つの数字だけのレンズをF値通しのレンズと言います。
F3.5-5.6などF値が変動するレンズもあります。
これはズームレンズのワイド端とテレ端でのF値の違いによるものです。
廉価なレンズに多いです。

F値は小さければ小さいほど明るいレンズということになります。
F2.8より小さいぐらいが一般的に明るいレンズとされています。

それだけじゃありません、F値が小さければ小さいほど写真はボケます。
被写界深度が浅いというのですが、ピントの合う範囲が狭くなるわけです。
これが一番デジタル一眼の醍醐味じゃないでしょうか。

F1.4でレンズキャップのCanonの文字にピントを合わせています
F4.0同じくレンズキャップにピントを合わせています
F8.0までくると機種名までハッキリ分かりますね

レンズキットを買ったけどなんか思ってたよりボケないなぁ。
というのはレンズキットでついてくるレンズはF値が大きいことが多いからです。

F値が小さいレンズは基本的に高いです。
でも各社それぞれ撒き餌レンズと言われるレンズ沼に引き摺り込むかのような比較的安価だけど描写の綺麗なレンズがありますのでそちらもいずれ紹介しますね…。

APS-C専用とフルサイズ対応の違い

センサーのサイズに違いがあるのは昨日のブログで書いた通りですが、そのセンサーサイズに合わせたレンズのフォーマットがあるわけです。

赤色がイメージサークル、青色がセンサー


当たり前ですが円形のレンズから入った光はイメージサークルと言って円形の像なんですが、そのイメージサークルがセンサーより大きくないとケラれ(影が写ること)てしまうんです。
APS-Cのセンサーはフルサイズより小さいので、APS-C専用に設計されたレンズをフルサイズで使うと(純正の場合はそもそもつけられない場合が多い)ガッツリケラれてしまうので使えません。
逆にフルサイズ対応のレンズをAPS-Cにつけると、フルサイズセンサーに写る画角より小さい範囲しか写りません。
各社表記に違いがあるので絶対チェックしましょう!

ズームレンズと単焦点レンズ

さっきも少し触れましたがレンズにはズームレンズと単焦点レンズがあります。
何が違うのか、それは…

ズームが出来るか出来ないか。

だけじゃないです。
まぁ上記が一番の違いであることは間違いないですが他にも特徴の違いがあるんですよね。

それがF値と画質です。
単焦点はズーム機構を備える必要が無いぶん設計に余裕があるわけです。
そのぶん画質に妥協することなく設計できるわけですね。
その結果F値が明るく、解像度の高いレンズが多いです。

ズームの利便性を取るか、単焦点の画質を取るかというところですかね。

ちなみに僕は単焦点レンズが大好きです。
ズームじゃなく自分の足で写真を切り取るのが楽しいし、そっちの方が僕は上達すると思いました。
またその話は後日。

ライブフォトに適したレンズ

ではライブフォトを撮るのに適したレンズって何?
それは

  1. F値が小さく明るいレンズ
  2. 撮るハコに適した画角のレンズ
  3. F値が通しのレンズ
この三つが重要だと思います。
 
F 値が小さく明るいレンズ。
F値は小さければ小さいほどいい。
暗いライブハウスでも明るく綺麗に写せるし、アーティストにピントを合わせて他をボカすことによって自然とアーティストを引き立たせられる。
ただ暗い中のピント合わせはコツがいるけどね。
そこは練習!!
 
撮影するハコに適した画角のレンズ。
これは人にもよるんだろうけどアーティスト側としてはライブの雰囲気も個人の演奏姿も大事なわけでここで望遠だけ持ってったりしたらライブハウス全体の雰囲気なんか写せないですよね。
狭いハコなら尚更、広く見えるレンズを使ってあげた方が大きな会場でライブをやってるカッコイイアーティストって感じで写ります。
 
F値が通しのレンズ。
先述した通りF値は写真の明るさに関係してきます。
ので、F値変動のレンズだと広角で設定して撮って、咄嗟にテレ側にズームして撮ったら暗くて何が何だかわからない写真になった。とか、ズームで設定してワイド側へズームしたら真っ白に飛んじゃった。ってなってしまうんですよね。
シャッタースピードやISOに気を使えばいいんですがライブフォトは一瞬の勝負です、そんなとこに気を使ってる暇があったら目の前に集中したいのです。



ちなみに僕は

 

SIGMA 単焦点標準レンズ Art 50mm F1.4 DG HSM キヤノン用 フルサイズ対応 311544


あたりをよく使ってます。
全部SIGMA!!

Fisheyeに関してはアーティスト側から求められることも多いので持っておくことをお勧めします。
他にはない強烈なパースペクティブなので。

SIGMAやTAMRONなんかは純正レンズに比べると安価ですし、SIGMAはピントががっつり解像するのでお勧めです。
特にラウドロックで好まれる加工なんかでも元のディテールがしっかりしているので潰れにくくていいです。

レンズ選びはカメラマンの個性にも繋がる部分なので自分の好みや、被写体のニーズなんかも考えて選びましょ。
デジタル一眼やるならレンズは揃えるべし!!
じゃなきゃ勿体ないですよ〜。


うん、長くなってしまったので今日はここまで。
次は何書こうかな〜。
書きたいことはたくさんあるけど順番に迷うね(笑)
リクエストあったらコメントくださいね。

読んでくれてありがとうございました!

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Photographer : ミヤタ ショウタ